研究室のミッション

「生命が反応の場をつくり、使い、受け継ぐ原理を解き明かす」

生命は、いかにして必要な分子を集め、秩序ある化学反応場をつくり、次世代へ受け継ぐのでしょうか。私たちは、この問いに微細藻類の「ピレノイド」で迫ります。葉緑体の中で分子が液滴状に集まる「相分離」によって生まれる、膜のない光合成の反応場をモデルに、生命の秩序形成を探究しています。
 反応場の形や状態の変化と、細胞分裂での継承を追い、水中の炭素を集めるCO2濃縮機構の駆動と制御を解き明かします。分子が「集まる」だけでなく、物質とエネルギーが流れる中で「働き続ける」仕組みを、環境に応じた遺伝子発現の切り替えまで含めて理解します。
 分子・細胞生物学に物理学とAIを融合し、細胞の違いを見分けて取り出す技術の開発にも取り組みます。さらに、環境変動と反応場の獲得・喪失を結び付けて調べます。細胞の一生から進化の歴史へと視野を広げ、生命に共通する原理を読み解き、光合成の改変や人工反応場の設計へとつなげます。

研究に関する講演・学会発表予定

山野 隆志 (招待講演)
「生命科学研究における機械学習」
2026年8月3-5日 学術変革A「学習物理学の創成」夏合宿:複雑データの幾何・相・生成(東京大学 山中寮)

新着情報

    ・研究室の卒業生の嶋村大亮さん(現・理研CSRS基礎科学特別研究員)が2026年度植物学会若手奨励賞を受賞しました。おめでとうございます!(2026/9/10)


    ・挑戦的研究(萌芽)「液相オルガネラ共進化学の創成」が採択されました。(2026/6/30)


    ・植物生理学会年会でD3の松尾光治良君がPCP Poster Award 2026を受賞しました。(2026/3/14)


    ・水圏光合成のCO2濃縮機構を制御するブレーキ因子を同定した論文がPNASで公開されました。(2026/2/13)


    ・JSTのインド若手科学頭脳循環プログラム(LOTUS Programme)に採択されました。ハイデラバード大学の学生を1年間受け入れ、「緑藻におけるオートファジーの改変と脂質生合成における役割の解明」の研究を日印共同で進めます。(2025/12/16)


    ・山野が分担研究者として参画する、学術変革領域研究(A)「pH応答生物学の確立」(領域代表:理研・荻沼先生、計画班代表:岡山大学・馬先生)が採択されました。(2025/2/21)


    過去のニュースはここをクリックしてください